【運営元より】
本記事は、千葉県佐倉市でホームページ制作・Web顧問を手がけるSHUMAN合同会社が制作・運営しています。
先に立場を書いておくと、当社はホームページに予約フォームを作りません。
作れないからではなく、店側の転記で事故が起きるためです。
その理由も含めて、無料でどこまでできるかを書きます。
予約システムを無料で入れたい。
調べると比較記事がいくらでも出てきますが、その前に決めることがあります。
自分の店が、そもそも予約システムを必要としているかどうかです。
この記事では、予約の受け方を3つに分けて、無料でどこまでできるのかと、無料の範囲を超える線を書きます。
- 結論:飲食店の予約の受け方は3つあります
- 飲食店の予約フォームをおすすめしない理由
- 無料の予約システムでどこまでできるのか
- グルメサイトのネット予約は無料ではありません
- 無料枠の条件を確認する5つの質問
- 予約システムを入れたあとに失敗する型
- 電話予約を減らす書き方
- 紙の予約台帳とシステムは何が違うのか
- グルメサイトの予約と自分の予約を二重に管理しない
- 無断キャンセルへの備え
- 飲食店に予約システムが必要かどうかの判断
- 予約の受け方を変えるときの進め方
- 予約の受付時間と当日枠の決め方
- 予約を受けたあとに必ずやること
- 予約システムを選ぶときに見る5つ
- お客さんが予約しやすい形にする
- 予約で受け取った情報の扱い
- ネット予約が入らないときに見るところ
- 飲食店の予約システムについてよくある質問
- まとめ:入れる前に必要かどうかを決める
- 出典・参考文献
結論:飲食店の予約の受け方は3つあります

- 電話だけ
→ 費用は0円。ただし営業中は出られず、取りこぼしが出ます - 問い合わせフォーム
→ 費用は0円。ただし予約の受付には向きません。理由は後述します - 予約システム
→ 無料から使えるものがあります。台帳と自動でつながるのが最大の利点です
この記事の結論
・予約フォームでの受付はいちばん事故が多い。転記ミスと二重予約が起きます
・無料の予約システムはあります。ただし席数・件数・機能に上限があるのが一般的です
・グルメサイトのネット予約は無料ではなく、1人あたりの費用がかかります
飲食店の予約フォームをおすすめしない理由
ホームページに予約フォームを付けたい、という相談はよく受けます。
当社は作りません。理由は3つあります。
- 転記が発生する
→ フォームで届いた内容を、店の台帳に手で書き写すことになります。ここで必ずミスが出ます - 二重予約が起きる
→ フォームは空席を見ていません。すでに埋まっている時間でも受け付けてしまいます - 確定していない
→ フォームは「申し込み」であって予約の成立ではありません。折り返しの電話が必要になり、結局手間が増えます


嶋津
フォームは問い合わせには向いていますが、予約には向いていません。
席を押さえる仕組みが無いまま受け付けると、お客さんを断ることになります。
問い合わせフォームは作ります。予約フォームは作りません。この線引きをはっきりさせておくと、あとで揉めません。
予約システムを入れる前に、電話番号と営業時間とメニューが正しく出ているページが要ります。

千葉県内の飲食店に限っては、当社が7〜8ページのホームページを77,000円(税込・買い切り)で制作しています。月額はかかりません。
→ MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)
無料の予約システムでどこまでできるのか
無料で使えるものはあります。
ただし、無料の範囲はだいたい同じところで切られます。
| 項目 | 無料の範囲でよくある形 | 有料になる線 |
|---|---|---|
| 予約の受付 | 件数に月の上限がある | 上限なし |
| 席の管理 | 席数や台帳の細かさに制限 | 席単位・時間単位の管理 |
| 自動の連絡 | 受付メールのみ | リマインドや自動電話 |
| 外部との連携 | なし、または限定的 | グルメサイトの予約を1つにまとめる |
| 決済 | なし | 事前決済・キャンセル料の徴収 |
| 対応する人 | 自分で設定する | 導入サポートが付く |
※サービスごとに条件は異なります。上限の数字は必ず契約前に確認してください。
判断の分かれ目は「台帳と自動でつながるか」です。
ここがつながらないと、結局は手で書き写すことになり、フォームと同じ問題が起きます。
グルメサイトのネット予約は無料ではありません
予約を無料で受けたい場合、グルメサイトのネット予約が候補に上がります。
掲載料が無料でも、予約が入ると1人あたりで費用がかかります。
※金額は各社の公式ページで確認した2026年8月11日時点の記載です。ぐるなびは公式に金額の記載がないため、この表に入れていません。
月100人の予約が入るディナー中心の店なら、年24万円ほどになります。
金額の見方は食べログの手数料は高い?にまとめています。
無料枠の条件を確認する5つの質問
無料の予約システムは各社にありますが、上限のかけ方がばらばらです。
記事に書かれた数字をあてにせず、公式ページで次の5つを確認してください。
- 月に何件まで受け付けられるか
→ 件数の上限が最も多い制限です。繁忙月に超えると受付が止まります - 席や時間の管理はどこまでできるか
→ 席数の上限、時間帯の細かさ、コースの指定 - 予約が入ったときの通知
→ メールだけか、アプリの通知や印刷まであるか - 無料のまま使い続けられるか
→ 試用期間だけ無料、という設計もあります - やめたときに予約データはどうなるか
→ 過去の予約と顧客情報が残るかどうか
とくに1つ目です。件数の上限は、いちばん忙しい月にちょうど効いてきます。
平常月の件数で判断すると、年末に止まります。
予約システムを入れたあとに失敗する型
- 設定したまま放置する
→ 席数や営業時間が変わったのに直していない。受けられない予約を受けてしまいます - サイトの営業時間と食い違う
→ ホームページには18時まで、予約システムは19時まで。この不一致がいちばん多い事故です - 媒体と二重管理になる
→ グルメサイトの予約と自店の予約を別々に見ていると、必ず重なります - 確認の連絡をしない
→ 自動の受付メールだけで済ませると、来ない予約が増えます - 誰も見ていない時間がある
→ 通知先が1人だと、その人が休みの日に止まります

嶋津
入れることより、続けることのほうが難しい仕組みです。
誰が毎日見るのかを決めてから入れてください。決まっていないなら、電話のままのほうが安全です。
電話予約を減らす書き方

予約システムを入れる前に、電話の本数そのものを減らせます。
かかってくる電話の多くは、予約ではなく確認です。
- 営業時間と定休日
→ 臨時休業も含めて、いちばん上に書きます - 席数と席の種類
→ カウンター何席、テーブル何卓、個室の有無 - 何人まで入れるか
→ 団体の上限。ここが分からないと必ず電話が来ます - コースの内容と価格
→ 人数と時間の条件まで書きます - 駐車場
→ 台数と、満車のときの近隣の駐車場
この5つを文字で書いておくだけで、確認の電話は減ります。
減った分の時間が、そのまま接客に回ります。
紙の予約台帳とシステムは何が違うのか
紙の台帳をやめる必要はありません。
違いは、誰がどこから書き込めるかだけです。
| 紙の台帳 | 予約システム | |
|---|---|---|
| 書き込める人 | 店にいる人だけ | お客さんも書き込める |
| 書き込める時間 | 営業中だけ | 24時間 |
| 空席の確認 | 台帳を見る | 自動で判定する |
| 過去の記録 | 紙が残る | 検索できる |
| 止まるとき | 台帳を持ち出したとき | 通信が切れたとき |
| 費用 | 紙代のみ | 無料〜有料 |
営業中に電話へ出られているなら、紙で足ります。
システムの価値は、店が閉まっている時間や、手が離せない時間に予約を受けられることです。
そこに取りこぼしが無いなら、入れても変わりません。

嶋津
紙の台帳が悪いわけではありません。
困っているのが「営業中に電話へ出られない」ことなのか、「台帳を書くのが面倒」なのかで、答えが変わります。
グルメサイトの予約と自分の予約を二重に管理しない
いちばん多い事故が、ここです。
グルメサイトからの予約と、電話や自分のサイトからの予約を別々に見ている状態です。
- 起きること
→ 同じ時間に別々の予約が入ります。片方を断ることになります - 起きやすい時間
→ 土日の夜と、忘年会の時期。いちばん困るときに起きます - 防ぎ方その1
→ 席の管理を1か所にまとめます。どこから来た予約でも、同じ台帳に載る形にします - 防ぎ方その2
→ まとめられないなら、媒体に出す席数を減らします。全席を出さないという判断です - 防ぎ方その3
→ 1日の最後に、必ず全部の予約経路を突き合わせます
まとめられないなら、出す席を減らすほうが安全です。
断るほうが、機会を減らすより痛手になります。
無断キャンセルへの備え
ネットから予約を受けると、無断キャンセルが増えることがあります。
顔が見えない分、心理的なハードルが下がるためです。
- 前日に連絡する
→ 自動の連絡が送れる仕組みなら、それだけで減ります - 人数の多い予約は電話で確認する
→ 4名以上は、一度声を聞いておくと確実です - キャンセルの期限を書いておく
→ 「前日までにご連絡ください」と最初に伝えます - コースや貸切は前払いを検討する
→ 決済まで対応できる仕組みが要ります - 記録を残す
→ 同じ番号から繰り返されるなら、次から電話で確認します
まず前日の連絡です。
無料の仕組みでは自動の連絡が付いていないことが多いので、そこが必要なら有料を検討する材料になります。
飲食店に予約システムが必要かどうかの判断
- 予約が1日に何件あるか
→ 数件なら電話で足ります。台帳を書く時間より、設定と運用の手間が上回ります - 営業中に電話へ出られるか
→ 出られないなら、取りこぼしの分だけシステムの価値があります - コースや人数の指定があるか
→ 条件が複雑なほど、電話のほうが速いことがあります - 予約の何割が媒体経由か
→ 媒体経由が多いなら、まず1人あたりの費用を計算してください
予約が少ない店に予約システムは要りません。
必要なのは、電話番号がすぐ押せることと、営業時間が正しいことです。
予約の受け方を変えるときの進め方
いま電話で受けているお店が、ネット予約を足すときの順番です。
- まず情報を書く
→ 営業時間・席数・上限人数・コースの内容。これだけで確認の電話が減ります - 次に無料の仕組みを試す
→ 1か月使ってみて、実際に何件入るかを見ます - 電話と併用する
→ いきなりネットだけにしない。年配のお客さんは電話で予約します - 台帳を1つにまとめる
→ ネットの予約も紙に書き写すか、紙をやめて画面に一本化するかを決めます - 3か月で見直す
→ 件数が少なければ、仕組みを止めて電話に戻して問題ありません
いちばん危ないのは、4つ目を決めないまま始めることです。
紙と画面の両方に予約がある状態が続くと、必ずどこかで重なります。
予約の受付時間と当日枠の決め方
仕組みを入れる前に、店の側のルールを決めておきます。
- 何時間前まで受けるか
→ 当日の直前まで受けると、仕込みが間に合いません。2時間前までなどと決めます - 当日枠を残すか
→ 全席をネットに出すと、ふらっと来たお客さんを断ることになります - 何人まで受けるか
→ 人数の上限を決めておかないと、席の組み替えが必要な予約が入ります - コースの締め切り
→ 前日までなのか、3日前なのか - 受けない時間帯
→ 混む時間はネット予約を止める、という設計もできます
当日枠は残しておくことをおすすめします。
ネットの予約で全席が埋まっていると、店の前まで来たお客さんを帰すことになります。
その方は次から来ません。

嶋津
何席をネットに出すかは、店が決められます。
全部出す必要はありません。半分から始めて、様子を見てください。
予約を受けたあとに必ずやること
受けて終わりにすると、来店の当日に困ります。
- 内容を読み返す
→ 人数・時間・コースの有無。フォームで受けた場合はとくに - お客さんに返す
→ 自動の受付メールだけでなく、確定したことを伝えます - 台帳に書く
→ どこから来た予約でも、同じ場所に集めます - 前日に確認する
→ 人数の多い予約や、初めてのお客さんには効きます - 当日の朝に見る
→ その日の予約を全員で共有します
2つ目が抜けやすいです。
受付のメールは自動で届きますが、それは「申し込みを受け取った」という連絡です。
席が取れたかどうかは別なので、確定の連絡を返してください。
予約システムを選ぶときに見る5つ
機能の多さでは選びません。
毎日さわる人が使えるかどうかで決めます。
- 画面が見やすいか
→ 忙しい時間に、席の状況が一目で分かるか。細かい設定は後から覚えれば足ります - スマホで見られるか
→ 店にパソコンが無い店も多いです。手元で確認できるかを試します - 通知が届くか
→ 予約が入ったときに、誰の端末に届くのか。1人だけだとその人の休みの日に止まります - 紙に出せるか
→ 当日の予約一覧を印刷できると、厨房と共有できます - やめるときにデータが出せるか
→ お客さんの連絡先が取り出せないと、乗り換えられません
5つ目を先に確認してください。
使い始めてから気づくと、そのサービスから離れられなくなります。
お客さんが予約しやすい形にする
入力の項目が多いほど、途中でやめられます。
必要なものだけに絞ってください。
- 要るもの
→ 名前・電話番号・日時・人数。これだけで予約は成立します - あると助かるもの
→ 席の希望、記念日かどうか、苦手な食材 - 要らないもの
→ 住所、生年月日、性別。使わない情報は集めないほうが早く終わります - 確認画面
→ 入力したあとに1回だけ。何度も確認させると離脱します
入力は1分で終わる形を目指してください。
お客さんは移動中や休憩時間に予約します。
項目が多いと、そこで閉じられます。

嶋津
聞きたいことは、来店してから聞けます。
予約の画面で全部そろえようとしないほうが、結果的に予約は増えます。
予約で受け取った情報の扱い
名前と電話番号は、お客さんの個人の情報です。
扱いを決めておかないと、あとで困ります。
- 誰が見られるか
→ 店の全員なのか、店長だけなのかを決めます - どこに置くか
→ 紙の台帳なら保管場所、画面ならログインできる人 - いつまで残すか
→ 終わった予約をいつ消すか。残し続ける理由がないなら消します - 他のことに使わない
→ 予約のために聞いた連絡先を、案内の送信に使うなら、その旨を先に伝えます - やめたときに消す
→ サービスを乗り換えるとき、前のサービスに残っているデータを消してもらいます
紙の台帳をカウンターに置きっぱなしにしない、というだけでも意味があります。
お客さんの名前と電話番号が並んだ紙です。
他のお客さんから見える場所には置かないでください。
ネット予約が入らないときに見るところ
仕組みを入れたのに予約が入らない、という相談もあります。
多くは、仕組みではなくたどり着けていないのが原因です。
- 予約ボタンがどこにあるか
→ お店のページを開いて、最初の画面に出ているかを見ます - Googleビジネスプロフィールから行けるか
→ お店の名前で調べた人が、そこから予約に進めるか - スマホで押しやすいか
→ 指で押せる大きさか、他のボタンと近すぎないか - 受けられる時間になっているか
→ 当日を締めすぎていると、そもそも枠がありません - 空席が出ているか
→ 席数の設定が少ないままだと、埋まって見えます
いちばん多いのは1つ目です。
ページの下のほうに小さく置いてあると、見つけてもらえません。
飲食店の予約システムについてよくある質問
- Q有料の予約システムに変えるのはどんなときですか?
- A
無料の範囲で足りなくなったときです。件数の上限に届いた、前日の自動連絡がほしい、席の管理が細かくなった、のどれかで判断してください。
月額を払う前に、3か月の予約件数を数えてください。件数が上限に届いていないなら、まだ変える必要はありません。
- Q予約の情報はどれくらい残しておきますか?
- A
残し続ける理由がなければ消してください。名前と電話番号はお客さんの個人の情報です。
リピートの記録として使いたい場合は、その旨をお客さんに伝えたうえで残してください。
- Qネット予約を入れたら電話は減りますか?
- A
減るのは予約の電話です。確認の電話は、サイトに情報を書かないと減りません。
営業時間・席数・上限人数・コースの内容を書いておくと、そちらのほうが先に効きます。
- Q当日の予約もネットで受けたほうがいいですか?
- A
仕込みが間に合う時間までにしてください。2時間前で締める店が多いです。
当日枠を全部ネットに出すと、店の前まで来たお客さんを断ることになります。半分残しておくと安全です。
- Q完全に無料で予約を受けられますか?
- A
自店のサイトに電話番号を置き、電話で受けるなら0円です。
予約システムにも無料で使えるものがありますが、件数や機能に上限があるのが一般的です。グルメサイトのネット予約は、掲載料が無料でも予約1人あたりの費用がかかります。
- Qホームページに予約フォームを付けてもらえますか?
- A
当社では作っていません。転記ミスと二重予約が起きるためです。
予約を受けるなら、台帳と自動でつながる予約システムを使ってください。問い合わせフォームは作ります。
- Q無料の予約システムで足りるのはどんな店ですか?
- A
予約が1日数件で、席の管理が単純な店です。
コース指定や個室、時間制の管理が必要になると、無料の範囲では足りなくなります。
- Qグルメサイトの予約をやめて自店だけにできますか?
- A
いきなり全部を移すのは危険です。新規のお客さんは媒体から来ています。
まず、もともと店を知っている人が自店から予約できる状態を作り、割合を見ながら判断してください。
- Q電話予約を減らす方法はありますか?
- A
営業時間・定休日・席数・コースの内容を、サイトに文字で書いておくことです。
電話の多くは予約ではなく確認です。書いてあれば、その分は減ります。
まとめ:入れる前に必要かどうかを決める
- 受け方は3つ
→ 電話・問い合わせフォーム・予約システム - 予約フォームは作らない
→ 転記ミスと二重予約が起きます - 無料の予約システムはある
→ 件数・席管理・連携・決済のどこかで上限がかかります - グルメサイトの予約は無料ではない
→ 1人あたりの費用がかかります - 予約が少ない店は不要
→ 電話番号と営業時間が正しいことのほうが先です
ホームページ自体が必要かどうかは飲食店にホームページはいらない?で判断できます。
予約フォームは作らず、聞かれることを全部書いて、確認の電話が減る形にします。
出典・参考文献
- 食べログ 公式ヘルプ「従量料金について」/ネット予約の従量料金はディナー200円・ランチ100円(税抜)。金額は同ページ内の画像に記載(2026年8月11日確認) ↩︎
- ホットペッパーグルメ 公式「ネット予約プラン(掲載料無料)」/ネット予約1人あたりディナー200円・ランチ50円(ポイント付与料を含む・税抜)(2026年8月11日確認) ↩︎
