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飲食店にホームページはいらない?実測で分かる要る店と要らない店

飲食店にホームページはいらないのかを、いらない店(席が埋まっていてこれ以上捌けない店)といる店(メニューと評判で選ばれたい店)に分けて示した図。自社の検索データ9,237回で検証したことを添えている

【運営元より】
本記事は、千葉県佐倉市でホームページ制作・Web顧問を手がけるSHUMAN合同会社が制作・運営しています。当社は飲食店向けのホームページ制作を販売しているため、「必要です」と書けば得をする立場にあります。そのうえで、ホームページがいらない店の条件を先に書きます。判断材料として、自社で計測した検索データを公開します。

嶋津文仁

SHUMAN合同会社 代表。Webマーケ実務10年以上。最難関分野(YMYL)で検索上位を実務担当、自社メディアでオーラルケア1位、月間100万PVメディアを運営。千葉のローカルビジネスを丸ごと伴走支援。

「飲食店にホームページはいらない」。

そう書いてある記事は、実際いくつもあります。

Googleビジネスプロフィールがあり、食べログがあり、Instagramがある。

それで足りているように見えるからです。

ただ、その話には肝心のデータが出てきません

実際にお客さんが、店を調べるときに何を検索して、何を見に来ているのか。

そこを測らずに「いる・いらない」を語っても、結論は書き手の立場で変わってしまいます。

この記事では、私たちが運営する千葉の店舗情報メディアで実際に計測した検索データを先に出します。

そのうえで、要らない店の条件と、それでも持っておいたほうがいい理由を、順に切り分けます。

結論:飲食店にホームページはいらないというのは半分だけ正解です

飲食店にホームページがいらないケースは、たしかにあります。

常連と近隣の客ですでに席が埋まっていて、これ以上お客さんが増えても捌けない店です。

この状態なら、Googleビジネスプロフィールを正しく整えるだけで足ります。

一方、新しいお客さんに「行くかどうか」を決めてもらう必要がある店には、ホームページが要ります。

この記事の結論
・席が埋まっていて捌けない店=いまは不要(ただしGoogleビジネスプロフィールは正確に)
・それ以外の店=持っておいたほうがいい。理由は集客より前に「店の情報がどこに置かれているか」が変わってきたため

ただし、私たちの結論はもう一段あります。

これから数年を考えるなら、ほとんどの店は持っておいたほうがいいと考えています。

順番に説明します。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

千葉県内の飲食店に限っては、当社が7〜8ページのホームページを77,000円(税込・買い切り)で制作しています。月額はかかりません。
MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)

【自社実測】店名で検索した人が次に打ち込んでいる言葉

私たちは千葉県の店舗情報メディア「チバっす」を運営しています。

飲食店を中心に数百件の店舗ページを持っていて、そこにどんな検索語で人が来ているかを、Google Search Consoleで直接測ることができます。

直近28日間(2026年7月12日〜8月9日)に検索語として取得できたのは545語・表示9,237回でした1

中身を分類すると、こうなります。

検索語に含まれる言葉語数表示回数割合
レビュー・口コミ・評判72語1,617回17.5%
メニュー21語1,177回12.7%
写真・画像17語213回2.3%
駐車場2語3回0.0%
予約1語1回0.0%
営業時間・定休日0語0回0.0%
値段・価格・料金0語0回0.0%

※Googleは表示回数の少ない検索語を匿名化して返さないため、検索語ベースの合計はサイト全体の表示回数(15,241回)より小さくなります。

飲食店の店名で検索した人が次に打ち込む言葉の実測グラフ。レビュー・口コミ・評判17.5%、メニュー12.7%、写真2.3%に対し、営業時間・定休日と値段・価格は0回で、Googleに載っていない情報が検索されていることを示す
店名で検索した人が次に打ち込む言葉(当社運営メディアの実測・28日間)

実際の検索語は、ほとんどが店名そのものか、店名+メニュー店名+レビューという形でした。

上位に並んでいたのは「◯◯カフェ メニュー」「◯◯ レビュー」といった語で、最も多かった1語だけで543回表示されています。

このデータが示していること

注目すべきは、0回だった項目のほうです。

営業時間、定休日、値段。

どれも来店前に必ず知りたいはずの情報なのに、検索窓には打ち込まれていません。

理由ははっきりしています。

それらはGoogleビジネスプロフィールに表示されるので、わざわざ検索する必要がないからです。

逆に、検索されているメニューの中身と評判は、Googleの店舗情報だけでは分かりません

そのため人は、もう一度検索窓に戻ってきます。

  • Googleに載っている情報
    → 検索されない。ビジネスプロフィールを正確に保つだけで役目を果たします
  • Googleに載っていない情報
    → 検索される。メニューの中身、実際の評判、店の雰囲気。ここが空いていると、人は他店の情報を見に行きます

つまりホームページの仕事は、Googleビジネスプロフィールの代わりをすることではありません

その外側で検索されている「メニュー」と「評判」に、店自身の言葉で答えることです。

飲食店は電話番号と場所と定休日が分かれば十分なのか

この話題を検索すると、必ず出てくる答えがあります。

「電話番号と店の場所と定休日さえ確認できれば十分。ホームページより無料のSNSをこまめに更新したほうがいい」

実際、同じ悩みを相談している飲食店オーナーへの回答として、この意見は今も検索の上位に表示されています。

先ほどのデータで言えば、この指摘の半分は正しいと考えています。

営業時間も定休日も、検索窓には一度も打ち込まれていませんでした。

それらはGoogleビジネスプロフィールに出るからです。

わざわざホームページを作る理由にはなりません。

ただし、この答えには前提が隠れています。

「もう行くと決めている人」を想定した話だという点です。

飲食店のホームページがいらないと言われる根拠を客層で分けた図。もう行くと決めている人は場所・電話・営業時間で足りるが、まだ行くか決めていない人はメニューの中身と評判を知りたいことを対比している
同じ「十分」でも、相手にする客層で必要な情報は変わる
  • もう行くと決めている人
    → 必要なのは場所・電話・営業時間。Googleビジネスプロフィールで足ります
  • まだ行くか決めていない人
    → 必要なのはメニューの中身と評判。実測で検索されていたのは、こちらでした

店名で検索する人は、すでに店の存在を知っています。

そのうえで「メニュー」「レビュー」と付け足して調べている

これは行くかどうかをまだ決めていない人の動きです。

つまり「十分」かどうかは、どちらのお客さんを相手にするかで変わります

ホームページがいらない飲食店の3つの条件

そのうえで、いらない店の条件をはっきりさせます。

次の3つがすべて当てはまるなら、いま作る必要はありません。

飲食店にホームページがいらない3つの条件(席が埋まっている・増えても捌けない・メニューが単純)と、その場合もGoogleビジネスプロフィールは正確に保つ必要があることを示した図
3つすべてに当てはまるなら、いま作らなくてよい
  • 席がすでに埋まっている
    → 常連と近隣で回っていて、待ち時間が出るほど混んでいる
  • 新規客が増えても捌けない
    → 席数や人手の上限に達していて、これ以上来られても断ることになる
  • メニューが単純で、写真も口コミも十分に出回っている
    → 品数が少なく、Googleの写真やクチコミで中身がほぼ伝わる

ただし、この場合もGoogleビジネスプロフィールだけは正確に保ってください。
営業時間・定休日・臨時休業・電話番号。先ほどのデータのとおり、この4つは「検索されない代わりに、そのまま信じられる」情報です。間違っていれば、そのまま損失になります。

それでもほとんどの飲食店はホームページを持っておいたほうがいい

ここからが、私たちが「半分正解」と言った残りの半分です。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

AI時代を考えるなら、ほぼほぼのお店は持っておいた方がいいと思っています。

集客の話ではありません。店の情報が置いてある場所の話です。

いま、店を探す人の入口はGoogle検索だけではなくなりました。

AIによる要約や、AIに直接「この辺で子連れで入れる店ある?」と聞く動き方が増えています。

このときAIが読んでいるのは、公開されているテキストです。

Googleは公式ドキュメントで、AI機能について特別な最適化は必要ないと明言しています2

そのうえで、サイト側がやるべきこととして「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」と書いています。

Google Search Central「AI 機能とウェブサイト」より
「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」
「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」

ここから導けることは、シンプルです。

AI向けの特別な小細工は要りません。要るのは、店の情報がテキストとして置いてある場所そのものです。

そして、その置き場所が自分の手元にあるかどうかで、書かれ方が変わります。

  • グルメサイトの中にしか情報がない
    → 掲載の形式も並び順も、サイト側の都合で決まります。契約が切れれば消えます
  • Googleビジネスプロフィールにしかない
    → 書ける量に限りがあり、メニューの背景やこだわりまでは入りません
  • 自分のホームページがある
    → 何を、どこまで、どんな言葉で書くかを店が決められます

集客できるかどうかより前に、店のことを正しく書いてある場所が世の中に1つあるかという話です。

よって私たちは、ほとんどの店は持っておいたほうがいいと考えています。

「作ったのに意味がない」飲食店ホームページの正体

とはいえ、作れば何でもいいわけではありません。

実際に見てきた中で、意味を失っているホームページには共通点があります。

1. 情報が古い・間違っている

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

情報の正確性が最も大事だと思っています。デザインより先です。

価格が改定前のまま、定休日が去年のまま、終わったキャンペーンが載ったまま。

この状態のホームページは、あったほうがマイナスです。

お客さんは「この店は雑だ」と受け取りますし、AIも古い情報をそのまま読みます。

2. 商品写真にお金と手間をかけていない

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

飲食店においてデザインはたしかに大事です。ただ、サイトデザインよりも商品写真のほうが大事だと思っています。

大手チェーン店があれだけ商品写真やCMに力を入れていることが、その裏付けだと考えています。

何が売上を動かすかを、最も大量のデータで検証できる立場の会社が、サイトの装飾ではなく料理そのものの見え方に金をかけている

個人店が真似すべきなのは、凝ったデザインではなく、そちらです。

3. メニューが画像やPDFで貼ってある

先ほどのデータのとおり、検索されている言葉の12.7%が「メニュー」でした。

メニューはホームページで最も重要なページです。

それをPDFや写真1枚で置いてしまうと、スマホでは拡大しないと読めません。

加えて、Googleが「重要なコンテンツはテキスト形式で」と言っているとおり、テキストで書かれていない情報は、確実に読み取られる保証がありません

品名と価格は、面倒でも文字で打ってください。

飲食店のホームページはドメインとサーバーを自分の名義にする

これは業者側の立場では言いにくいことですが、依頼する前に必ず確認してください。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

見積もりで払う価値がないと感じる項目は色々ありますが、特にドメインとサーバーです。

飲食店のホームページ制作でドメインとサーバーを制作会社の名義にした場合と自分の名義にした場合の違いを比較した図。制作会社名義ではサイトを持ち出せずURLも検索評価も失う
契約の名義がどちらかで、別れるときに残るものが変わる

制作の見積もりで最も注意すべきなのは、金額そのものではなくドメインとサーバーが誰の名義になるかです。

ここが制作会社の名義になっていると、その会社と別れるときにサイトもURLも持ち出せません

積み上げた検索の評価も、名刺やチラシに刷ったURLも、まとめて失います。

  • 確認する言葉
    → 「ドメインとサーバーの契約は、こちらの名義で取ってもらえますか」と聞いてください
  • 断られたら
    → 理由を聞いてください。技術的な必然性はほとんどありません
  • すでに他社で作っている場合
    → いまの契約名義を確認するだけでも意味があります

結局うちは作ったほうがいいの? 3つの質問で決まります

判断はこれだけで足ります。

  1. いま、席は埋まっていますか
    → 埋まっていて、これ以上捌けないなら、急いで作る必要はありません
  2. メニューの中身は、Googleと口コミだけで伝わりますか
    → 伝わらないなら、そこが空いています。検索されているのに答えがない状態です
  3. 店のことが正しく書いてある場所は、自分の手元にありますか
    → グルメサイトとSNSの中だけなら、書かれ方を選べていません

1つでも引っかかったなら、作る価値があります。

逆に3つとも問題なければ、いまはGoogleビジネスプロフィールの精度を上げるほうが先です。

千葉県内の飲食店に限っては、当社が7〜8ページのホームページを77,000円(税込・買い切り)で制作しています。月額はかかりません。
MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)

飲食店のホームページについてよくある質問

Q
インスタだけで足りませんか?
A

集客の入口としては機能します。

ただし、過去の投稿の中に埋もれたメニューや価格は、あとから探せません。

「見つけてもらう」ことと「行くかどうかを決めてもらう」ことは別の仕事です。インスタは前者、ホームページは後者に向いています。

Q
食べログやホットペッパーに載せているので不要では?
A

掲載していれば予約は取れます。

ただし、掲載の形式も並び順もサイト側の都合で決まり、契約が切れればページごと消えます。

手数料や掲載料を払い続ける前提の集客である点も含めて、自分の器を1つ持っておく意味があります。

Q
ホームページを作れば検索の上位に出ますか?
A

店名で検索されたときに自店が出るようになる、というのが現実的な効果です。

「地域名+業種」のような競争の激しい語で、作っただけで上位に出ることはありません。そこは口コミの数など別の要素が効きます。

Q
自分で作るのと業者に頼むのはどちらがいいですか?
A

更新を自分でやり続けられるなら、無料のツールで作って構いません。

判断の分かれ目は費用ではなく、更新が止まらないかどうかです。前述のとおり、情報が古いホームページは無いよりマイナスになります。

Q
作ったあとは何を更新すればいいですか?
A

優先順位は明確です。価格改定、臨時休業、メニューの入れ替えの3つです。

これだけ守れば、あとは頻繁に触らなくても価値は落ちません。ブログを毎日書く必要はありません。

まとめ:いらないのは「作っただけのホームページ」です

整理します。

  • いらない店は実在する
    → 席が埋まっていて、これ以上捌けない店。ただしGoogleビジネスプロフィールの精度は必須
  • 検索されているのはメニューと評判
    → 営業時間や値段は検索されない(自社実測で0回)。Googleに載っていない情報こそが探されています
  • これからは、置き場所が自分の手元にあるかどうか
    → AI向けの特別な最適化は不要。必要なのは、正しいテキストが置いてある場所そのもの
  • 作るなら、正確さと商品写真を最優先に
    → デザインの綺麗さは、その次です
  • ドメインとサーバーは自分の名義で
    → ここだけは契約前に必ず確認してください

「飲食店にホームページはいらない」という言葉が正しくなるのは、作っただけで放置されたホームページを指しているときです。

メニューが読めて、情報が正しくて、料理の写真がきちんと写っている。

それだけで、この道具は今も十分に働きます。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

7〜8ページ・77,000円(税込・買い切り)。月額はかかりません。

メニューはPDFにせずテキストで作ります。予約や注文の手数料もかかりません。

まずは「うちは作ったほうがいいのか」の相談だけでも構いません。

出典・参考文献

  1. Google Search Console(当社運営メディア チバっす)/2026年7月12日〜8月9日の検索語別データ。2026年8月11日取得 ↩︎
  2. Google Search Central「AI 機能とウェブサイト」/2026年8月11日確認 ↩︎