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飲食店のメニュー表の作り方!紙とWebを1つの原稿から作る手順

飲食店のメニュー表の作り方を示したアイキャッチ。紙はレイアウトで売る、Webは文字で置くと対比し、原稿は1つで出し方だけを変えると書かれている

【運営元より】
本記事は、千葉県佐倉市でホームページ制作・Web顧問を手がけるSHUMAN合同会社が制作・運営しています。
紙のメニューのデザインを教える記事ではありません。紙とWebの両方を、二重管理せずに作る手順を書いています。
デザインソフトの使い方を探している場合は、無料のテンプレートサービスを使うほうが早いです。

嶋津文仁

SHUMAN合同会社 代表。Webマーケ実務10年以上。最難関分野(YMYL)で検索上位を実務担当、自社メディアでオーラルケア1位、月間100万PVメディアを運営。千葉のローカルビジネスを丸ごと伴走支援。

メニュー表を作り直すとき、多くの店が紙だけを考えます。

ただ、いまはお客さんがメニューを見る場所が2つあります。

店の中と、来店前のスマートフォンです。

当社が運営する千葉の店舗情報メディアで検索語を測ったところ、検索された言葉の12.7%が「メニュー」でした1

店名と一緒に打ち込まれています。

来店前にメニューを見られなければ、そこで比較から外れます。この記事では、紙とWebを1つの原稿から作る手順を書きます。

結論:飲食店のメニュー表は紙とWebを1つの原稿から作ります

飲食店のメニュー表を紙とWebで二重管理せず、品名・価格・説明の1つの原稿から紙とWebに展開する流れを示した図。価格を変えるときに直す場所は1か所で済む
品名・価格・説明を1つの原稿にまとめ、出し方だけを変える

作り方の順番を間違えると、あとで必ず苦しくなります。

先に作るのは、デザインではなく原稿です。

  • 原稿
    → 品名・価格・説明を一覧にする。ここが唯一の正しい情報になります
  • 紙のメニュー
    → 原稿をもとにレイアウトを組む。店内で選ばせるための道具です
  • Webのメニュー
    → 原稿をそのまま文字で置く。来店前に判断させるための道具です

この記事の結論
原稿を1つにすると、価格改定のときに直す場所が1か所で済みます
Webのメニューは画像やPDFにしない。読み取られる保証がなく、スマホでも読みにくいためです
・紙とWebでは目的が違う。紙は選ばせる、Webは来店を決めさせる

飲食店のメニュー表の作り方【原稿から作る5ステップ】

  1. 品目を全部書き出す
    → まず紙に並べる。ここで「載せない品」も決めます
  2. 価格を入れる
    → 税込か税抜かを統一する。あとで直すと必ず食い違います
  3. 説明を1行つける
    → 素材・産地・調理法・量のどれか。全品でなくてよく、主力の10品だけで足ります
  4. 並び順を決める
    → 売りたい順ではなく、選びやすい順。分類が多すぎると決められなくなります
  5. 写真を撮る品を決める
    → 全品は要りません。主力だけで足ります

ここまでが原稿です。

この5つを終えてから、紙とWebに分けます。順番を逆にすると、紙の版面に合わせて情報を削ることになり、Webでも同じ削った状態になります。

説明の1行は何を書くか

凝った表現は要りません。

  • 素材
    → どこの何を使っているか

  • → 何グラム、何個、何人前か
  • 調理
    → 炭火、低温、自家製など
  • 辛さや温度
    → 選べるなら、その範囲

迷ったら、店で一番よく聞かれる質問を書いてください。

接客で毎回説明していることは、そのまま原稿になります。

メニューを文字で載せられるページを作るのに、いくらかかるのかを出しておきます。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

千葉県内の飲食店に限っては、当社が7〜8ページのホームページを77,000円(税込・買い切り)で制作しています。メニューはPDFにせず、文字で組みます。
MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)

Webのメニュー表を画像やPDFで作ってはいけない理由

紙のメニューをそのままスキャンして、ホームページに貼る店は多いです。

手間はかかりませんが、3つの問題があります

  • スマホで読めない
    → A4の紙を画面に入れると、文字が小さくなります。拡大してもらえる前提で作るべきではありません
  • 検索に出ない
    → 画像の中の文字は、検索結果の文章として使われません。「店名+メニュー」で調べた人に、中身が見えません
  • 読み取られる保証がない
    → Googleは公式ドキュメントで「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」と書いています

AI向けの特別な最適化は必要ないとGoogleは明言しています2

必要なのは小細工ではなく、文字として置いてあることです。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

メニューをPDFで置いてあるのは、飲食店で一番よく見る、そして一番もったいない状態です。

品名と価格を打ち直すだけで、来店前の判断材料になります。

紙のPDFを置くなら、テキストのメニューも別に用意して、PDFは補足として置いてください

店内のQRメニューと来店前のメニューは別のものです

デジタルのメニューと聞くと、店内のQRコードやタブレットを思い浮かべる方が多いです。

あれとは別の話をしています。

飲食店のデジタルメニューを2種類に分けた図。店内のQRコードやタブレットは席についた人が注文するための道具で来店前には見られないが、来店前のWebメニューは行くか決めていない人が見て選ぶための道具になる
混同すると、作る場所を間違えます
店内のQR・タブレット来店前のWebメニュー
使う人席についたお客さん行くかどうか決めていない人
役割注文する行くかどうかを決める
見られる場所店内だけ検索・SNS・地図から
必要なもの注文の仕組み文字で書かれた品名と価格
費用システムの利用料ページを1つ作るだけ

店内の注文端末をいくら整えても、来店を決める役には立ちません。

見る人が違うからです。

この記事で作るのは、来店前に見られるほうです。

来店前のメニューに書いておくこと

品名と価格だけでは足りません。

行くかどうかを決める人が知りたいのは、もう少し手前の情報です。

  • 価格の幅
    → 一番安い品と高い品。予算が合うかを最初に見られます
  • 1人あたりの目安
    → 「ランチ1,000円前後」「ディナー4,000円前後」の1行があると判断が早くなります
  • アレルギーや苦手なものへの対応
    → できることとできないことを書きます
  • 持ち帰りの可否
    → できるなら対象の品も
  • 量の目安
    → 何グラム、何個。写真だけでは伝わりません

とくに価格の幅です。

全品の値段を見なくても、上と下が分かれば予算の判断ができます。

ここが無いと、値段を確かめるために電話がかかってきます。

スマホでどう見えるかを必ず確認する

来店前のメニューは、ほぼスマートフォンで見られます。

  • 1画面に入る品数
    → 多すぎると読まれません。カテゴリで区切ります
  • カテゴリの数
    → 5つ前後まで。細かく分けるほど探しにくくなります
  • 文字の大きさ
    → 拡大しないと読めない状態にしない
  • 戻れるか
    → カテゴリを行き来できるか。1本道だと離脱します

作ったあと、自分のスマホで一度開いてください。

パソコンの画面で作ると、必ず文字が小さくなります。

紙のメニューとWebのメニューは目的が違います

紙のメニューWebのメニュー
読む人席についた人行くかどうか決めていない人
目的その場で選ばせる来店を決めさせる
並び順売りたい品を目立たせる探している品が見つかる順
写真多いほど選びやすい主力だけで足りる
情報量多いと迷わせる多いほうが安心される
更新刷り直しが必要その場で直せる

違いで一番大きいのは更新です。

紙は刷り直すまで直せませんが、Webはその日に直せます。

価格改定のときは、Webを先に直してください。紙の刷り直しを待っていると、その間ずっと古い価格が見られ続けます。

メニュー表の価格は総額表示にします

価格の書き方には決まりがあります。

国税庁は、事業者が消費者にあらかじめ価格を表示する場合、表示媒体を問わず総額表示の対象になるとしています3

紙のメニューも、ホームページのメニューも、チラシも同じ扱いです。

認められている書き方の例は、次のとおりです(標準税率10%の場合)。

書き方の例読み方
1,100円税込の総額だけを書く
1,100円(税込)総額であることを明記する
1,100円(税抜価格1,000円)総額と税抜を併記する
1,100円(うち消費税額等100円)総額と消費税額を併記する
1,000円(税込価格1,100円)税抜を大きく書き、総額も併記する

※国税庁のページに例示されている書き方を、金額だけ飲食店向けに置き換えたものです。軽減税率の対象になる持ち帰りなどは税率が異なります。

価格を表示していない場合や、口頭で伝える価格は対象外とされています。

つまり「時価」と書く場合は総額表示の問題になりませんが、それとは別に、聞かないと分からない状態がお客さんに不安を与えます。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

表記が紙とWebで違うと、それだけで問い合わせが増えます。

原稿の段階で税込に統一しておけば、あとで揃え直す手間が消えます。

業態ごとにメニュー表の作り方は変わります

同じ手順でも、力を入れる場所が変わります。

業態紙で大事なことWebで大事なこと
ランチ主体の食堂その日の日替わりが分かること定番の品と価格。日替わりは無理に載せない
カフェ写真と季節の限定1人あたりの目安と、滞在してよい雰囲気
居酒屋飲み放題とコースの条件コースの内容と人数の条件。宴会の問い合わせが減ります
ラーメン・定食券売機の並びと合わせる量の目安とトッピングの価格
高単価の店見せ方と余白予算の幅を先に示す。値段が分からないと候補から外れます

共通しているのは、紙は絞って、Webは全部のせるという分け方です。

紙は選ばせる道具なので、多いと迷わせます。

Webは探す道具なので、載っていないと見つけてもらえません。

メニューの写真はどこまで必要か

全品に写真は要りません。

ただし、写真が無い品ばかりだと不安に見えます

  • 主力の10品
    → ここは必ず撮ります。注文の大半を占める品です
  • カテゴリごとに1枚
    → 全体の雰囲気が伝わります
  • 撮る時間
    → 明るい時間に、窓際で。照明の色が入ると料理の色が変わります
  • 撮る角度
    → 真上と斜め45度の2枚。使い分けができます
  • 紙とWebで使い回す
    → 同じ写真で問題ありません。撮り直しの費用が消えます

スマートフォンで十分です。

大事なのは機材ではなく、明るさと、皿の縁が切れていないことです。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

料理の写真は、サイトのデザインより先に効きます。

先に写真をそろえておくと、紙でもWebでもそのまま使えます。

メニュー表の価格改定で失敗しない運用

  • 原稿を1か所に置く
    → 表計算ソフトでもメモでも大丈夫です。ここを直したら紙とWebに反映する、と決めます
  • Webから直す
    → 所要は数分です。紙より先に終わります
  • 紙は次の刷り直しまで待ってよい
    → ただし店頭に訂正を貼る。価格が違うのが一番トラブルになります
  • グルメサイトも忘れない
    → 媒体に載せている場合、そこも古いままになります

直す場所を数えておくのが、いちばんの対策です。

紙・自店サイト・Googleビジネスプロフィール・グルメサイト。

ここまで書き出しておけば、漏れません。

メニュー表を作り直すと決めたときの進め方

いざ作り直すとなると、どこから手を付けるか迷います。

順番を書いておきます。

  1. いまのメニューを全部書き出す
    → 紙・Web・グルメサイト・店頭の貼り紙。今どこに何が載っているかを先に把握します
  2. 食い違いを探す
    → 価格が違う、終わった限定が残っている、載っていない品がある。ここが一番多い問題です
  3. 載せない品を決める
    → 注文がほとんど入らない品は、原稿の段階で外します
  4. 原稿を1つにまとめる
    → 品名・価格・説明・並び順。ここが完成すれば、あとは形を変えるだけです
  5. Webから直す
    → 数分で終わります。紙は次の刷り直しまで待てます

1つ目でつまずく店が多いです。

自分の店のメニューがどこに何個載っているかを、正確に言える人はほとんどいません。

まずそこからです。

外注するか自分でやるか

分かれ目は、デザインではなく原稿を誰が書くかです。

  • 原稿を自分で書ける
    → 無料のテンプレートで十分に作れます。外注する意味は薄いです
  • 原稿から任せたい
    → 品名と価格だけ渡しても、説明は書けません。取材が必要になり、費用が上がります
  • 紙だけ外注する
    → よくある形です。ただしWebと原稿がずれるので、更新のたびに食い違います
  • 紙とWebをまとめて頼む
    → 原稿が1つになるので、更新が楽になります

費用を抑えたいなら、原稿だけは自分で書いてください。

接客で毎回説明していることを、そのまま文字にすれば足ります。

飲食店のメニュー表の作り方についてよくある質問

Q
英語のメニューは必要ですか?
A

外国のお客さんが来る立地なら、あったほうが親切です。ただし全品を訳す必要はありません。

品名と、肉や魚などの主な材料が分かれば足ります。辛さや生ものかどうかも書いておくと、トラブルが減ります。

Q
メニューを変えたら、どこを直せばいいですか?
A

紙・自店のサイト・Googleビジネスプロフィール・グルメサイトの4か所です。

先に紙に書き出して、直した場所にチェックを付けてください。どこか1つが古いままだと、来店したお客さんとの食い違いになります。

Q
写真は撮り直したほうがいいですか?
A

暗い写真と、皿の縁が切れている写真だけは撮り直してください。それ以外は使い回して大丈夫です。

明るい時間に窓際で撮るだけで、見え方はかなり変わります。

Q
店内のQRコードメニューがあれば、Webのメニューは要りませんか?
A

別のものです。QRコードのメニューは席についた人が注文するためのもので、来店前には見られません。

行くかどうかを決める人に見せるには、検索から開けるページに文字で載せておく必要があります。

Q
価格を全部載せるのが怖いのですが
A

載せないと、比較の候補から外れます。値段が分からない店は、選ぶ前に除かれます。

全品が難しければ、一番安い品と高い品、それと1人あたりの目安だけでも書いてください。それだけで判断できます。

Q
メニュー表は自分で作れますか?
A

紙のレイアウトは、無料のテンプレートサービスで十分に作れます。

難しいのはデザインではなく原稿です。品名・価格・説明を決めるところが本体で、そこは店にしか書けません。

Q
全部の料理に写真は必要ですか?
A

必要ありません。主力の10品ほどで足ります。

写真がない品が並ぶと不安に見えるので、載せるならカテゴリごとに1枚以上あると安定します。

Q
価格は税込と税抜のどちらで書きますか?
A

総額表示が原則です。税込で書き、必要なら税抜も併記してください。

紙とWebで表記が違うと、それだけで問い合わせが増えます。原稿の段階で統一してください。

Q
メニューが多すぎる場合はどうすればいいですか?
A

Webでは全品載せて大丈夫です。探している人が見つけられるほうが大事です。

紙は逆で、多すぎると選べなくなります。紙は絞り、Webは全部のせる、という分け方が現実的です。

Q
季節限定のメニューはどう扱いますか?
A

Webでは、終わったら消してください。残っていると「行ったのに無かった」という不満になります。

消す作業を月1回の決まりごとにしておくと、忘れません。

まとめ:メニュー表は原稿を1つにするところから

  • 先に作るのは原稿
    → 品名・価格・説明・並び順・写真の要否。デザインはそのあと
  • 紙とWebは目的が違う
    → 紙は選ばせる、Webは来店を決めさせる
  • Webは画像やPDFにしない
    → スマホで読めず、検索にも出ず、読み取られる保証もありません
  • 更新はWebから
    → 紙は刷り直しまで待ってよいが、店頭に訂正を貼る
  • 直す場所を数えておく
    → 紙・自店サイト・Googleビジネスプロフィール・グルメサイト

そもそもホームページが要るのかどうかは、飲食店にホームページはいらない?で判断できます。

Webのメニューだけ文字で作って自分で直せる形にしておくと、値段を変えるたびに困りません。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

7〜8ページ・77,000円(税込・買い切り)メニューはPDFにせず、文字で組みます

価格改定を自分で直せる形で納品します。月額はかかりません。

いまのメニューページを見てほしい、という相談だけでも大丈夫です。

出典・参考文献

  1. Google Search Console(当社運営メディア チバっす)/2026年7月12日〜8月9日の検索語別データ。取得できた検索語545語・表示9,237回のうち「メニュー」を含む語が21語・1,177回(12.7%)。2026年8月11日取得 ↩︎
  2. Google Search Central「AI 機能とウェブサイト」/「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」「AI機能で表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません」(2026年8月11日確認) ↩︎
  3. 国税庁 No.6902「総額表示」の義務付け/消費者にあらかじめ価格を表示する場合は表示媒体を問わず総額表示の対象。価格を表示していない場合や口頭で伝える価格は対象外(2026年8月11日確認) ↩︎