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飲食店の開業に必要なもの!4つに分けると抜けません

飲食店の開業に必要なものは4つに分けると抜けません、と書かれたアイキャッチ画像。他社のサイトを10件読んでどこにも書かれていなかった2つも入れたこと、資格は2つだけ、届出は5つ、店の中のものは設備と備品、Webの持ち物は忘れられがち、という4つの箱が並んでいる。

【運営元より】
本記事は、千葉県佐倉市でホームページ制作・Web顧問を手がけるSHUMAN合同会社が制作・運営しています。
当社は許認可の専門家ではないので、手続きは公的な資料で確認できた範囲にとどめ、リンクを置いています
他社のサイトを10件読んで分かったのは、Webの持ち物と、店で音楽を流すときの手続きを書いた記事がほとんど無いことでした。
そこを埋めます。

嶋津文仁

SHUMAN合同会社 代表。Webマーケ実務10年以上。最難関分野(YMYL)で検索上位を実務担当、自社メディアでオーラルケア1位、月間100万PVメディアを運営。千葉のローカルビジネスを丸ごと伴走支援。

開業までにそろえるものは、多いです。

多すぎて、何から手を付けるかで止まります。

この記事では、必要なものを4つに分けて並べます。

そのうえで、他社のサイト10件のどこにも書かれていなかった2つを足しました。

店で音楽を流すときの手続きと、Webの持ち物です。

結論:飲食店の開業に必要なものは4つに分かれる

飲食店の開業に必要なものを4つに分けた表。1は資格で食品衛生責任者と防火管理者、2は届出で営業許可や開業届など5つ、3は店の中のもので厨房設備・備品・レジ・看板、4はWebの持ち物でドメイン・写真・原稿・地図。4つ目を書いている記事はほとんどない。
この順に埋めると抜けが出ません
  • 1. 資格
    → 食品衛生責任者と防火管理者。2つだけです
  • 2. 届出
    → 営業許可や開業届など。出す先がそれぞれ違います
  • 3. 店の中のもの
    → 厨房設備、備品、レジ、看板。お金がかかるところです
  • 4. Webの持ち物
    → ドメイン、写真、原稿、地図の登録。忘れられがちです

1と2は、物件が決まる前でも動けます。

資格の講習は、店が決まっていなくても受けられます。

先に済ませておくと、あとが楽になります。

いつ何をやるかの順番は飲食店開業の流れにまとめました。

飲食店の開業に必ず要る資格は2つ

飲食店の開業に必ず要る資格2つを比べた図。食品衛生責任者はどの店にも必ず1人必要で、調理師や栄養士などの資格者はそのまま責任者になれて講習が要らず、資格が無ければ1日の講習を受ける。防火管理者は収容人員30人以上の店だけで、収容人員は出入りする人と働く人の合計。調理師の免許があっても食品衛生責任者は必要。
1つは全店必要、もう1つは規模によります

食品衛生責任者

店に1人、必ず置きます。ここは例外がありません。

食品衛生法施行規則には「営業者は、食品衛生責任者を定めること」と書かれています2

よくある誤解が1つあります。

「調理師の免許があれば食品衛生責任者は要らない」と思われがちですが、そうではありません

同じ規則には、食品衛生責任者になれる人として次のように書かれています。

  • 調理師などの資格を持つ人
    → 調理師、製菓衛生師、栄養士、管理栄養士、船舶料理士など
  • 講習会を受けた人
    → 都道府県知事等が行う講習会、または知事等が適正と認める講習会

つまり、調理師の免許は「責任者が要らなくなる」ものではなく、「講習を受けずに責任者になれる」ものです。

  • 資格があるなら講習は要らない
    → そのまま食品衛生責任者として届け出られます
  • 無ければ講習を受ける
    → 1日で終わります
  • 物件が決まる前でも受けられる
    → 早めに済ませておくと安心です
  • 店主本人でなくてもよい
    → 条件を満たす人が店に1人いれば大丈夫です

ただし、講習の日程は地域によって埋まっていることがあります。

開業の直前に申し込むと、受けられる日が無い場合があります。

物件を探している時期に取ってください。

防火管理者

こちらは、店の規模によって要る場合と要らない場合があります。

消防法施行令には、飲食店などの防火対象物で「収容人員が三十人以上のもの」は防火管理者を定めなければならない、と定められています3

  • 収容人員は席数ではない
    → 「出入し、勤務し、又は居住する者の数」と定められています
  • 客と働く人の合計で見る
    → 席が25でもスタッフが5人なら30人になります
  • 30人未満なら要らない
    → 小さい店では不要なことが多いです
  • 判断は消防署に聞く
    → 建物全体で見る場合もあります

ここは自分で決めないでください。

同じ建物に他の店が入っている場合、建物全体で判断されることがあります。

物件が決まったら消防署に聞いてください。

飲食店の開業に必要な届出

届出は、出す先がそれぞれ違います。

  • 飲食店営業許可
    → 所轄の保健所へ。竣工の7〜10日前に申請します
  • 開業届などの税務申請
    → 所轄の税務署へ。個人は事業開始月から1か月以内です
  • 社会保険・労災保険
    → 従業員の数に応じて
  • 深夜酒類提供飲食店営業届
    → 深夜に酒を出す場合、最寄りの警察署へ
  • 防火管理者の選任届
    → 収容人員30人以上の場合、消防署へ

※J-Net21に記載されている内容です。手続きの詳細や必要書類は自治体によって異なるため、必ず所轄の窓口で確認してください。

提出の時期は1に整理されています。

営業許可は、内装が完成しないと申請できません。

工事が遅れると、そのままオープンが遅れます。

時期ごとの動き方は飲食店開業の流れに書きました。

店の中に必要な設備と備品

ここがいちばんお金のかかるところです。

場所必要なもの順番
厨房コンロ、冷蔵庫、冷凍庫、シンク、作業台、換気最優先。保健所の検査に関わります
厨房の道具鍋、フライパン、包丁、まな板、食器、保存容器開店1か月前までに
客席テーブル、椅子、照明、空調内装工事と一緒に
会計レジ、キャッシュレスの端末、釣り銭開店2週間前までに
店の外看板、のぼり、営業時間の表示工事の終盤に
その他制服、清掃道具、消耗品、Wi-Fi開店1週間前までに

保健所の基準に関わるものは、内装業者と一緒に決めてください。

手洗いの設備やシンクの数は、あとから足すのが大変です。

中古で買っていいものと、そうでないものがあります。

  • 中古でよい
    → 作業台、椅子、テーブル、棚
  • 慎重に選ぶ
    → 冷蔵庫、冷凍庫、製氷機。壊れると営業が止まります
  • 新品にする
    → 衛生に関わるもの、直接口に入るものに触れるもの

店で音楽を流すなら手続きが要る

飲食店で音楽を流すときにJASRACの手続きが要る場合と要らない場合を比べた図。要らないのはテレビやラジオをそのまま流す、有線放送などから音源をもらう、カラオケで既に契約している、著作権が切れた曲だけ流す場合。要るのは市販のCDや配信の音源を流す場合で、500平方メートルまでの店なら年6,000円(別途消費税相当額を加算)、1か月なら1,200円。
開業の記事でほとんど書かれていないところです

開業したら、たいていの店は音楽を流します。

市販のCDや配信の音源を流す場合、著作権の手続きが要ります。

JASRACの使用料規程では、店舗面積500㎡までの店で年額6,000円(別途消費税相当額を加算)と定められています4

店舗面積年額1か月
500㎡まで6,000円1,200円
1,000㎡まで10,000円2,000円
3,000㎡まで20,000円4,000円

※いずれも別途消費税相当額を加算。JASRACの使用料規程「各種施設でのBGM」の記載です。

ただし、手続きが要らない場合もはっきり書かれています。

  • テレビやラジオをそのまま流す
    → 著作権法第38条3項により手続きが不要です
  • 有線放送などから音源をもらう
    → 事業者がまとめて払っています
  • カラオケなどで既に契約している
    → BGMの手続きは要りません
  • 著作権が切れた曲だけを流す
    → 管理されていない曲も同じです

1つ目には条件があります。

インターネットラジオを使う場合、放送を録音して流す場合、家庭用の受信装置以外を使う場合は、原則として手続きが必要とされています。

手持ちのスマートフォンで音楽配信を流す場合は、手続きが必要です。

開業前にここを決めておくと、あとで慌てません。

飲食店の開業に必要なWebの持ち物

飲食店の開業前にそろえるWebの持ち物を並べた表。店名の正式な表記、ドメイン、サーバー、料理と店内の写真、メニューの品名と値段、なぜこの店をやるのか。このうち写真と開業の理由は、開業前を過ぎると手に入らない。
開業前を過ぎると手に入らないものがあります

他社のサイトを10件読みましたが、ここを書いている記事はほとんどありませんでした。

厨房設備のリストはどこにでもありますが、Webの持ち物のリストがありません。

  • 店名の正式な表記
    → 看板と同じにします。あとで揃え直すのは手間です
  • ドメイン
    → 店名で取ります。店が続くかぎり使います
  • サーバー
    → 置き場所です。あとから引っ越せます
  • 料理と店内の写真
    → 開業前は撮れません。工事中の写真は今しか撮れません
  • メニューの品名と値段
    → 税込でそろえます。紙とWebで同じ原稿を使います
  • なぜこの店をやるのか
    → 開業前のいまがいちばん書けます

4つ目と6つ目は、開業前を過ぎると手に入りません。

工事中の店内は、開いたら二度と撮れません。

始めた理由は、忙しくなると書けなくなります。

メニューの作り方は飲食店のメニュー表の作り方にまとめました。

そろえた写真と原稿は、どこかに置かないと誰にも見てもらえません。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

千葉県内の飲食店に限っては、当社が7〜8ページのホームページを77,000円(税込・買い切り)で制作しています。月額はかかりません。
MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)

地図への登録は開業前に始める

Googleビジネスプロフィールへの登録は、開業前から動けます。

  • 開業前でも登録できる
    → 開業日を設定できます
  • 日にちは入れられない
    → 年と月だけです
  • 表示が始まるのは90日前
    → ここが3か月前に動く理由です
  • オーナー確認に時間がかかる
    → はがきで届く場合、数日から2週間ほどです

物件が決まった時点で始めてください。

手順は飲食店のグーグルマップ登録に書きました。

開業時にお金をかけないほうがいいもの

飲食店の開業時にお金をかけないほうがいいものと、かけてよいものを分けた図。基準はあとで変わるかどうか。変わるのは名刺やカードの大量印刷、日付を刷ったチラシ、運用代行、開業直後の広告、値段を刷り込んだ品書き。変わらないのはロゴ、店の世界観の作り込み、ドメイン、衛生に関わる設備、調理の道具。
基準は「あとで変わるかどうか」です

必要なものの話をしてきましたが、逆も書いておきます。

開店当初は、いちばん情報が変わりやすい時期です。

営業時間、定休日、メニュー、値段。

開けてみないと分からないことばかりです。

そのため、変更が想定されるものにお金をかけるのは、あまりよくありません。

  • 名刺やカードの大量印刷
    → 情報が変わると刷り直しです。少部数から始めます
  • 日付を刷ったチラシ
    → 開業日は動きます。刷るのは確定してからです
  • 値段を刷り込んだ品書き
    → 差し替えられる形にしておきます

一方で、変わらないものにはお金をかける価値があります。

  • ロゴ
    → 店のアイデンティティになります。世界観を作り込むなら、かける価値はあります
  • ドメイン
    → 店が続くかぎり同じものを使います
  • 衛生に関わる設備
    → あとから足すのが大変です
  • 調理の道具
    → 毎日使うものは、良いものが結局安く付きます

運用代行と広告は落ち着いてから

開業直後にSNSの運用代行や広告を始めるのは、おすすめしません。

  • 店が回っていない
    → 開業直後はオペレーションが整っていないことがあります
  • 人が来すぎると困る
    → 回らない状態で客が増えると、低い評価が付きます
  • 相性がある
    → 業者や担当者との相性は、やってみないと分かりません
  • 出す中身がまだ無い
    → 料理の写真も、店の空気もこれからです

店が回るようになってから始めても、間に合います。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

開業直後に広告を回して、店が追いつかずに低い評価が付いた例を見ています。

最初の1か月は、来た人にきちんと出すことに集中したほうが強いです。

開業前に決めておく数字

ものではありませんが、そろえておく必要があるものです。

決めるものなぜ要るか決めないとどうなるか
席数防火管理者の要否、仕入れの量資格が要るかどうか判断できません
客単価1日に何人来れば回るかの計算目標が立ちません
営業時間許可の申請、人の手配深夜に酒を出すなら届出が増えます
定休日Googleの登録、告知調べた人が来て閉まっていた、が起きます
開業日告知、仕入れ、採用紙に刷るものが決められません

4つ目を空欄のまま開ける店が多いです。

不定休にすると、行こうと思った人が毎回調べることになります。

その手間で、別の店になります。

いつ買うかの順番

同じものでも、買う時期を間違えると無駄になります。

  • 物件が決まる前
    → 資格の講習。これだけです
  • 物件が決まったら
    → ドメイン、地図の登録、内装と厨房設備の相談
  • 内装工事が始まったら
    → 工事中の写真を撮る。備品を選ぶ
  • 工事が終わる1か月前
    → 営業許可の申請、レジ、看板
  • 開店2週間前
    → 消耗品、制服、釣り銭
  • 開店後2週間
    → 料理と店内の写真を撮り直してWebに足す

最後の1つを予定に入れておいてください。

開業前に撮った写真は、どうしても仮のものになります。

開いてから撮り直すほうが、良いものが撮れます。

見落としがちなもの

  • Wi-Fi
    → レジやキャッシュレスの端末が使う場合があります
  • 保険
    → 火災保険と、食中毒などに備える賠償の保険
  • 釣り銭と両替の手段
    → 開店初日に足りなくなる店があります
  • ゴミの出し方
    → 事業ごみは家庭ごみと扱いが違います
  • 近所へのあいさつ
    → 工事の音と においで、開店前に印象が決まります
  • スタッフの募集
    → 開店1か月前では間に合わないことがあります

2つ目を後回しにしないでください。

開けてから入るのでは遅い場面があります。

人の集め方は飲食店の求人を無料で出す方法にまとめました。

お金はいくら見ておくか

当社は資金の専門家ではないので、Webの部分だけ書きます。

項目目安考え方
ドメイン年1,000円台から毎年かかります
サーバー月1,000円前後から毎月かかります
ホームページ作り方で大きく変わります買い切りか、月額かで総額が変わります
地図の登録0円Googleビジネスプロフィールは無料です
BGM年6,000円から流し方によっては0円です

毎月かかるものと、一度だけのものを分けて見てください。

月々のものは、3年分をかけ算すると本当の金額が見えます。

制作の費用は飲食店のホームページ費用で内訳まで出しています。

物件が決まる前にできること

物件探しには時間がかかります。

待っている間に進められることがあります。

  • 食品衛生責任者の講習を受ける
    → 店が決まっていなくても受けられます
  • コンセプトを言葉にする
    → 誰に何を出す店か。あとで原稿にそのまま使えます
  • 資金の相談に行く
    → 日本政策金融公庫や商工会に、物件が決まる前から相談できます
  • 近い業態の店を見て回る
    → 席の作り、値段、混む時間を自分の目で見ます
  • 店名の候補を検索してみる
    → 同じ名前の店が近くにあると、あとで困ります

最後の1つは意外と大事です。

同じ市内に同じ名前の店があると、地図でも検索でも混ざります。

決める前に一度調べてください。

ここで決めたコンセプトは、あとで捨てないでください。

開業前に書いた言葉は、忙しくなってからは書けません。

内装業者と先に決めておくこと

あとから直すのが大変なものは、工事の前に決めます。

決めることなぜ先に要るか
手洗いの設備保健所の基準に関わります。位置も数も指定があります
シンクの数と大きさ同じく基準に関わります。あとから足せません
換気と排気近所への においの問題にもつながります
電気の容量厨房機器を足したときに足りなくなります
水道とガスの位置レイアウトが決まってしまいます
席の数と配置収容人員が変わり、防火管理者の要否に関わります

保健所には、工事が始まる前に相談に行ってください。

図面を持って行けば、基準に合っているかを見てもらえます。

完成してから直すと、費用も時間も倍かかります。

最後の1つは、資格の話にもつながります。

席を増やして収容人員が30人以上になると、防火管理者が必要になります。

開業前に作る紙ものの考え方

紙は、刷った瞬間から変えられません。

変わりやすい情報を刷らない、というだけで無駄がなくなります。

紙もの刷ってよいか考え方
品書き差し替えられる形に値段が変わります。中身だけ差し替えられる形にします
ショップカード少部数から店名と場所だけなら変わりません。営業時間は刷らない手もあります
チラシ日付が決まってから開業日は動きます
名刺少部数から肩書きも連絡先も変わることがあります
看板刷ってよい店名は変わりません

営業時間を刷らないカードは、実際によく使われています。

かわりに、詳しいことは調べてもらう形にします。

地図の登録と自分のページが最新なら、それで足ります。

一人で開業するときに減らせるもの

小さく始める場合、要らなくなるものがあります。

  • 防火管理者
    → 収容人員が30人未満なら要りません
  • 社会保険の手続き
    → 従業員を雇わない場合は変わります
  • 制服やロッカー
    → 人数が少なければ簡素で足ります
  • 予約の仕組み
    → 電話だけで回る規模なら、無理に入れなくて大丈夫です
  • レジの高い機能
    → 売上の記録が取れれば足ります

逆に、一人で回すからこそ要るものもあります。

  • 調べたら分かる状態
    → 電話に出られない時間が長いので、Webに情報が要ります
  • 回転を上げない作り
    → 一人で回せる席数に抑えます
  • 休む日を決めておく
    → 不定休にすると、自分も客も予定が立ちません

1つ目が一番効きます。

一人の店は、営業中に電話へ出られません。

聞かれる前に書いてあることが、そのまま人手のかわりになります。

開業してから足すもの

最初から全部そろえる必要はありません。

  • 料理と店内の写真
    → 開店2週間後がいちばん良いものが撮れます
  • 予約の仕組み
    → 電話が回らなくなってからで大丈夫です
  • 採用のページ
    → 人が要るようになった時期に足します
  • 持ち帰りの容器
    → 要望が出てからで間に合います
  • ポイントの仕組み
    → 常連ができてからで足ります

1つ目だけは、予定に入れておいてください。

開業前に撮った仮の写真は、そのまま何年も残りがちです。

差し替える日を先に決めておくと残りません。

「こうしてこの店はできました」というページを作る

差し替えた古い写真は、捨てないでください。

工事中に撮った写真を並べて、1つのページにできます。

  • 何もない状態から並べる
    → 床と壁だけの日、内装が入った日、厨房が入った日、看板が付いた日
  • 最後に完成した店内を置く
    → 同じ角度で撮っておくと、変化がはっきり出ます
  • 短い文を1行ずつ添える
    → そのとき何を考えていたかを書きます
  • お知らせの中に作る
    → 新しいページを1枚足すだけです

この1ページは、店の紹介として長く使えます。

料理の写真はどの店にもありますが、その店ができるまでの写真は、その店にしかありません。

読む人にとっては、店を選ぶ理由になります。

どんな思いで作られた場所なのかが、料理の説明より早く伝わります。

そして、これは開業前に撮っていないと絶対に作れません。

あとから撮り直すことができない、数少ないものの1つです。

<span class="fz-12px"><strong>SHUMAN代表<br>嶋津</strong></span>
SHUMAN代表
嶋津

工事中の写真を撮っていないお店は、本当に多いです。

スマホでいいので、週に1回だけでも撮っておいてください。

使い道はあとから考えても間に合います。

この1ページは、工事中に撮っておきさえすれば、あとから作れます。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

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MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)

仕入れ先を決めるのも準備のうち

設備の話は出てきますが、仕入れ先の話は抜けがちです。

開店してから探すと、値段も条件も足元を見られます。

  • 業務用のスーパー
    → すぐ始められます。少量でも買えます
  • 専門の卸
    → 量が読めるようになってから。値段は下がります
  • 市場
    → 早朝に行ける体力が要ります。鮮度と値段は強いです
  • 生産者から直接
    → 話が作れます。量が読めないと止まります
  • ネットの業務用
    → 保存が効くものだけに向きます

最初から1本に絞らないでください。

止まったときに代わりがないと、その日の営業ができなくなります。

4つ目は、あとで文章の材料になります。

どこの誰が作ったものかを書けると、メニューの説明が具体的になります。

開業前に近所へ知らせておく

お金のかからない準備で、効果が大きいものです。

  • 工事の前にあいさつに行く
    → 音と においで、開店前に印象が決まります
  • 両隣と向かいは必ず
    → 同じ通りの店にも顔を出しておきます
  • いつ開くかを伝える
    → 近所の人は、いちばん近い見込み客です
  • 工事中でも中を見せる
    → 通りがかりの人に声をかけられたら、話してしまいます

近所の店は、お客さんを取り合う相手ではなく、紹介してくれる相手になります。

満席のときに「向かいの店が今日から開いた」と言ってもらえるかどうかは、あいさつに行ったかどうかで変わります。

ここは開業前にしかできません。

開けてから行くと、あいさつではなく営業になります。

持ち帰りや配達をやるなら要るもの

店内で出すだけなら要らないものが、持ち帰りを始めると増えます。

  • 容器と袋
    → 汁物や揚げ物は、容器で味が変わります。試してから決めます
  • 保温や保冷の手段
    → 渡すまでの時間が長いと、品質が落ちます
  • 表示のしかた
    → 何が入っているかを伝える必要が出てきます
  • 受け渡しの場所
    → 店内の客とぶつからない動線を作ります
  • 受け付ける時間
    → 忙しい時間に重なると、店内が回らなくなります

作るものによっては、営業許可の種類が変わることがあります。

その場で調理して渡すのか、作り置きを売るのかで扱いが違います。

保健所に確認してください。

開業と同時に始めなくて大丈夫です。

店内が回るようになってからのほうが、失敗しません。

要望が出てからで間に合います。

飲食店の開業に必要なものについてよくある質問

Q
調理師免許が無くても開業できますか。
A

できます。調理師免許は、開業の条件ではありません。

必要なのは食品衛生責任者を店に1人置くことです。

調理師などの資格が無い場合は、都道府県知事等が行う講習会を受ければ食品衛生責任者になれます2

Q
調理師免許があれば食品衛生責任者は要りませんか。
A

いいえ。食品衛生責任者は、どの店にも必ず必要です。

調理師の免許は「責任者を置かなくてよくなるもの」ではなく、「講習を受けずに責任者になれるもの」です。

食品衛生法施行規則には、責任者になれる人として調理師や栄養士などが挙げられています2

Q
防火管理者は必ず要りますか。
A

店の規模によります。

消防法施行令では、飲食店などで「収容人員が三十人以上のもの」は防火管理者を定めなければならないとされています3

収容人員は席数ではなく、出入りする人と働く人の数です。判断は消防署に確認してください。

Q
店でスマホの音楽配信を流すのは手続きが要りますか。
A

手続きが必要です。

手続きが不要とされているのは、テレビやラジオの放送をそのまま流す場合などです。

インターネットラジオを利用する場合は、原則として手続きが必要とされています4

Q
ホームページは開業してから作ればいいですか。
A

開業前に作り始めることをおすすめします。

料理の写真は開業前に撮れないので、先に場所と営業時間だけ出して、写真はあとから足す形になります。

開いてから作り始めると、いちばん人が来る最初の1か月に間に合いません。

Q
開業前にお金をかけるべきものは何ですか。
A

あとで変わらないものです。

ロゴ、ドメイン、衛生に関わる設備、毎日使う調理の道具。

逆に、名刺やチラシのように情報が変わると刷り直しになるものは、少部数から始めてください。

Q
開業と同時に広告を出したほうがいいですか。
A

おすすめしません。

開業直後はオペレーションが整っていないことがあり、人が来すぎると回らなくなります。

落ち着いてからで間に合います。まずは0円でできることから始めてください(飲食店の集客方法)。

Q
必要なものの抜けを、どうやって確認すればいいですか。
A

4つに分けて、それぞれ紙に書き出してください。

資格、届出、店の中のもの、Webの持ち物。頭の中だけで数えると、必ず抜けます。

とくに4つ目は、他の記事にも載っていないので忘れられます。

まとめ:飲食店の開業に必要なものは4つで数える

  • 資格は2つ
    → 食品衛生責任者は全店必須。防火管理者は収容人員30人以上のとき
  • 届出は出す先が違う
    → 保健所、税務署、警察署、消防署
  • 店の中のものは順番がある
    → 保健所の検査に関わるものから決めます
  • Webの持ち物を忘れない
    → ドメイン、写真、原稿、地図の登録
  • 音楽を流すなら手続きが要る
    → 500㎡までなら年6,000円。流し方によっては0円です
  • 変わるものにお金をかけない
    → 名刺、チラシ、値段を刷った品書き
  • 変わらないものにはかける
    → ロゴ、ドメイン、衛生設備、調理の道具
  • 運用代行と広告は後回し
    → 店が回るようになってからで間に合います

開業前にしか手に入らないものは、写真と、始めた理由です。

この2つだけは、忙しくても先に取っておいてください。

時期ごとの動き方は飲食店開業の流れにまとめています。

ホームページを月額で借りると、店が暇な月にも同じ金額が出ていきます。

千葉県内の飲食店限定
MISEGAMAE のアイキャッチ。飲食店のホームページ制作を77,000円(税込・買い切り)で行うこと、千葉県内のお店限定であることが書かれ、右側にデモサイトとして制作した架空のカフェのスマートフォン画面が並んでいる

千葉県内の飲食店に限っては、当社が7〜8ページのホームページを77,000円(税込・買い切り)で制作しています。月額はかかりません。
MISEGAMAE(飲食店向けホームページ制作)

出典・参考文献

  1. J-Net21(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)「飲食店開業の諸手続き」/飲食店営業許可は所轄の保健所へ竣工7〜10日前に申請し実地検査を経て取得、許可までは一般的に2週間弱程度。食品衛生責任者は資格者または保健所の講習会修了者。開業届などの税務申請は所轄の税務署へ、個人は事業開始月から1か月以内。深夜酒類提供飲食店営業届は最寄りの警察署(2026年8月13日確認) ↩︎
  2. e-Gov法令検索「食品衛生法施行規則」別表第十七(第66条の2第1項関係)/「営業者は、食品衛生責任者を定めること」「食品衛生責任者は次のいずれかに該当する者とすること」として、(2)に「調理師、製菓衛生師、栄養士、管理栄養士、船舶料理士」等、(3)に「都道府県知事等が行う講習会又は都道府県知事等が適正と認める講習会を受講した者」を挙げている。また「食品衛生管理者は、食品衛生責任者を兼ねることができる」(2026年8月13日確認) ↩︎
  3. e-Gov法令検索「消防法施行令」第1条の2第3項第1号ロ/別表第一(一)項から(四)項までなどに掲げる防火対象物で「収容人員が三十人以上のもの」は防火管理者を定めなければならない。同項では収容人員を「当該防火対象物に出入し、勤務し、又は居住する者の数」と定めている(2026年8月13日確認) ↩︎
  4. JASRAC「各種施設でのBGM」(使用料規程・PDF)/年額使用料は店舗面積500㎡までで6,000円、1,000㎡までで10,000円(いずれも別途消費税相当額を加算)。1か月の使用料は500㎡までで1,200円。手続きが不要な例として「テレビやラジオの放送をそのまま流している」(ただしインターネットラジオ、放送を録音して流す場合、家庭用受信装置以外を利用する場合は原則として手続きが必要)、音源提供事業者から音源の提供を受けている場合、カラオケや生演奏等で既に契約している場合、JASRAC非管理楽曲のみの場合を挙げている(2026年8月13日確認) ↩︎